人気ブログランキング | 話題のタグを見る

新月切り

新月切りに行ってきた・・・

なにそれ?
忍法?
な〜んて方もいらっしゃるかもなので

「新月切り」って
神事に使う材料を伐採する日のことで
法隆寺の神柱が最古のもので
神無月(かんなづき)の新月に
闇切りされたものだそうです

陰暦では第五十九候 北風木の葉を払う
(きたかぜこのはをはらう)
十月中小雪の次候。北風が吹き荒れて木の葉を払いのける
(朔風/さくふう:北風)
の時期にあたり今日が最も適した日だと言う方もいらっしゃいますね


なんでそんなことをするのかというと
長持ちする

割れにくい
なんて言われていますが

細胞内のヴィールスの活性度が
満月伐採の物に比べて新月伐採のものは
かなり活性度が低いという
実験結果も出ているようですが


実際に知り合いの林業関係者の方が
31日間毎日1本づつ伐採していったものの
強度試験のデータがあるそうなのですが
結果は大した違いは出なかったそうです
ま〜10年後の検査結果は、変わるかもしれないのですが
伐採直後の結果は残念なものでしたね

今後も色んな検査結果を報告していただけるそうなので
楽しみです

最近ではイヴェントとして新月切りをやる素人の方がいますが
大変危険なことなのできちんとプロの方と
山には入るようにしていただきたいものです

今回の新月切りは、地元の木こりさん二人
宮大工さん、左官さん、設計士さん、クライアントさん
そして僕は、見学として参加するはずでしたが
いろいろと問題があって当日に中止になってしまいました
残念でした〜〜〜〜〜!

家を建てる材料を近所の山から持ってくる
こんな、あたりまえのことですら出来ない世の中

「新月切り」をイヴェントとしておこない
山中で何ヶ月か葉をつけたまま枯らす
「葉枯らし」をして
荒製材をして1年かけて天然乾燥させて
柱や梁に加工してから
「棟上げ」
棟上げ後も1年間放置して、わざと木材の狂いを出してからの
「大直し」
それから壁の下地になる竹を編んだ「えつり」
壁土を暑さ10センチぐらい塗っていく
「荒壁塗り」を半年ぐらいして乾かし
「つけ送り」「中塗り」「仕上げ」

今の建築方法とはかけ離れた、恐ろしく時間のかかる
建て方ですが、本来「家」とはこんなもん
なんですよね

いいもの創ろ〜!なんて考えるならこれがホントですよ

やりて〜
って言うかやれる準備は出来てます!

あとは、そんな気長なクライアントと出会えたらいいな〜〜

さくひん集
土にかえる住宅を目指しますローカルハウス01
新月切り_e0069646_1649625.jpg

新月切り_e0069646_20495544.jpg

よかったらワンクリックのご協力をお願いします0973NET-BLOG-RANKING☆☆
by mac-hitani | 2005-12-01 21:27 | 建築雑学? | Trackback | Comments(0)

1970/07/29意匠職人 町谷一成 土に還る住宅を目指して地産地消のご住宅を中心に設計させて頂いております。


by mac-hitani
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31