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メンテナンスの適切なアドバイスも僕らの大切な仕事

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今年に入って日田と八女や星野村で古いお家の改修工事の相談を受けています

伝統的建築物群保存地区に指定されている日田の豆田町で
広告部会のデザインアドバイザーを勤めさせて頂いてそろそろ4年が経つそうです・・・

古いものを残して行く難しさに痛感させられますよ〜


古い家に住んでいる皆さんは、こんな『ボロ屋』のどこがいいんですか?
っていいますが

始めて訪れた人は、こんな『素晴らしい建物』に住んでみたいです
といいます

お互い、違う『部分』の話をしているんですよ

始めて訪れた人が言っている『素晴らしい建物』の指している部分は
立派な材料や素材についてほめているのですが

住んでいる人は、すきま風や、雨漏りしたシミ等を指して『ボロ屋』と言っています

人が始めて、その空間を訪れた時に取り込む情報は、圧倒的なボリュームや素材感を感じ
長い時間、その空間に接しているとステキだったはずの印象は薄れ
不便なところに関心が移っていきます

良い建物とは、不便だと感じないように作ること、なのかもしれません


もちろん建物だって永遠に出来た時のままではありません
経年変化でボロボロになっていく部分だって出て来ます

作っている職人さんに、早く壊れて、作り直してほしいと思っている職人さんなんていません
良かれと思って一生懸命作り上げてくれています

問題は途中経過です
メンテナンスを怠ると不便が生じて来ます

建築関係者は当たり前と、思っていることでも
一般の人は、どんなメンテナンスが必要なのか知りません

せっかく一生懸命に職人さん達が作り上げてくれたものを
長く使ってもらえるようにするためには

メンテナンスの適切なアドバイスも

僕らの大切な仕事なんだと思います
by mac-hitani | 2012-01-16 22:08 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

1970/07/29意匠職人 町谷一成 土に還る住宅を目指して地産地消のご住宅を中心に設計させて頂いております。


by mac-hitani
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