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『いいモノ』とは何でしょう?

人それぞれの価値観の違いで好きなモノか嫌いなモノかで、変わってきます

判断の基準になるのが『価格』ですが、安物と高級品の違いについては、値段の付け方も、マチマチなので
どうして、この価格になるのかには、専門的な知識と情報が不可欠です

一番値段の付け方が違うものの例として『絵画』があります
カンバスに絵の具を付けたモノとしての原価計算をすると、仕入れ値に対して、ものすごい格差が出るのが、この『絵画』です
『絵画』の価値は、芸術性や、メディア戦略という『付加価値』で、価格が決定されます
決してアーティスト本人が、いくら欲しいから、いくらで売るなんて甘い世界ではありません!
厳しいんですよ!
死んだら価値が上がるとか、簡単に口にする方がいますが、死ぬ前にすることしてなきゃ価値は上がりません!

工業製品では、『車』で、説明しますね
クタクタになった車を廃棄処分する時に、『地金代』という言葉を耳にすると思いますが
金属自体の重さから計算すると、寂しい金額にしかなりませんね
『車』には、『技術力』という見えない価値で、価格を決定します
通常の『技術力』は、新たな技術の登場や時間と共に価値は低迷しますが
『名車』と呼ばれるモノの価値は下がるどころか、上がっていくものも有ります
開発に加わる人数の大きさも多大なもので、一台の車を作るのにかかる費用は数億円とも言われています
大量に生産するので生産コストも下がり、買える価格になるのですが、それに至までの関係者の方々の努力があっての価格であることを理解してください

工芸品に、行きましょうか
宝石、貴金属は、『誓い』や『約束』、『願い』『思い出』に対する対価でしょうね
これも『名品』『限定モノ』などが存在しますが、無関係な人にとっては、『地金代』にしかなりません
贈り物などに含まれる『気持ちの価格』も含まれるモノですね

では、『建物』はどうでしょう?
私の仕事は、建築すること、分かりやすく言えば空間を創ることなのですが
悲しい現実から話しましょう
家を売るとき、資産価値というふうに世間では言いますが

先ほどまでの、車や宝石等とは違い、確実に0ゼロに向かって進行します
土地代は、いくらかになりますが・・ウワモノの価値は、ありませんねって、不動産屋さんは言うことでしょう

僕らは一生懸命!使う方のことを考え、触れるときの

『ぬくもり』、『やわらかさ』、『かたち』を計算し

空間のボリュームやイメージの影響や効果を考慮し
価格に付いても調べ上げ、使う方に合った金額で出来るモノに仕上げ
世界に一つしか無い!オリジナルのモノをつくり出しています

使ってくださる方がいなくては、何の価値もないモノかもしれませんが
使ってくださる方のことを『第一に考え!』
私の経験と知識を詰め込んだ
世界に一つしか無いオリジナルのモノを提供させていただいております

決して『プロなんだから言うことを聞け!』みたいな、バブル時代のデザイナー等ではありません

『建物』には、商業空間と住空間に分けられますが、方向性が異なるところもあります
ビジネスベースでは、『快適さ』よりも『効率』を重視しますが
『やすらぎ』を求める住空間では、『効率』よりも『快適さ』重視します
出来るだけ両立させるのですが、最終的には、どちらかを選択しなければなりません

私の仕事はデザインですから、金額を提示して、価格競争をすることではありません
価格を提示してきたものが、適正価格なのかを、判断するのが仕事です

柱一本の適正価格はご存知ですか?
安いものはどんなもので、高いものはどんなものかをお答えします

日頃のお付き合いのある業者さんも有ろうかと思いますので、ぜひ!その方々と一緒になって
『いいモノ』を創りましょう

デザイナーにモノを頼むのは怖い方が大半だと思います
デザイナーは適正価格を導きだすための、強い見方とお考え下さい
親戚に大工さんがいるから、その方に頼めば大丈夫だと思っていませんか?
大工さんに、設計士さんやデザイナーに入ってもらうと、言うと
『高くなるから止めておきなさい』という方がいますが

間違いです!

信頼関係の深さもあると思いますが



信じてください!

私は、『損をさせないプロ』である
ということを!
by mac-hitani | 2011-07-28 09:19 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

1970/07/29意匠職人 町谷一成 土に還る住宅を目指して地産地消のご住宅を中心に設計させて頂いております。


by mac-hitani
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