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基礎の基礎 【左官と右官?】

さ〜てここからやっと本工事の内容に入っていきま〜す
基礎工事の基礎から
ヤリカタでだした位置に基礎がきますので
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この部分を掘っていきます。
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土間(犬バシリ:コンクリートや砂利・植栽等で雨水の跳ね返りを少なくする部分)コンクリートを打つ範囲まで型枠で囲いをします。
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設備屋さんが給排水の配管を埋めていきます。
基礎の基礎 【左官と右官?】_e0069646_23551793.jpg

いらん話ですが。
昔は「左官」に対して「右官」と言う職業があったのをご存じでしょうか?
両方とも「土」をあつかう専門職で、「左官」は現在でも残っていますが、壁を塗る職人さんのことです。

本当はその場所の土をワラや酒(焼酎がいいと言う説もありますが)を足で踏みながら混ぜて何ヶ月も繰り返して発酵させた土を使用していました。

最近ではそこにしか存在しないいろんな菌がいろいろと影響してくると言うことも言われていますが、これは良くて当たり前のことだと思います。
よく考えると土を運ぶという作業は当時は、とてもたいへんな職業でしたので、当然のことですよねー
といっても最近はクロスばっかりで活躍の場が激減していますが、悲しい話です。

一方「右官」は、土は土でも、現在で言うなら土木工事に近い存在で、主に建物の水を処理するための溝を整備するための職業でした。
たとえば、樋「トイ」なんてありませんから屋根から落ちてくる雨水は建物の周りをぐるりと一週している溝におちて溜め池や生活用水としても利用されていました。
その溝が段々と大きくなって小川になったり河になったりしていきますね。
これが「右官」の仕事だったそうです
実はこのころ土工事の左官右官・木工事の大工を統括していたのが「意匠」だとも聞いたことがありますが・・・

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鏝(こて)の由来

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おしごとの一覧はこちらからどうぞ
基礎の基礎 【左官と右官?】_e0069646_9293330.jpg

by mac-hitani | 2005-09-27 00:30 | いえができるまでLOCALHOUSE02 | Trackback | Comments(0)

1970/07/29意匠職人 町谷一成 土に還る住宅を目指して地産地消のご住宅を中心に設計させて頂いております。


by mac-hitani
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